11円療法

胃腸関連のストレス改善に役立ちます。土用の前後1週間行ないましょう。土用の時期は胃腸に要注意!
 

年に4回(1月・4月・7月・10月)ある土用。

中でも有名なのは7月の土用の丑の日です。これは江戸時代の発明家・平賀源内作の単なるキャッチコピーだという説もありますが、この時に食べるうなぎは格別に美味しいような気がします。

土用は端境期(はざかいき)ともいわれ、畑には収穫するものがなくなり新鮮なものが食べられなくなり、胃腸の調子が悪くなるという日本人の生活の歴史に由来しているともいわれています。
 

★ 用意するもの
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・1円玉(使い古しでもOK)
・10円玉(出来れば新品)
・テープ(硬貨貼付用)
 
 
★ やり方
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・右の内関(右手首内側の真ん中から肘に向かって、自分の指三本分の幅の位置)に1円玉を貼る。
 
・右の公孫(右足の親指側の内側で表裏の肌目。指先から内踝にかけで指でさすると止まる場所)に10円玉を貼る。

内関(ないかん)
公孫(こうそん)


 
★ ポイント
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・10円玉は毎日取り替える。両面使えるので1枚で2日分。

・胃腸の調子が悪いほど、10円玉は変色します。

・1円玉は每日取り替える必要はありません。テープが汚れたりはがれたりしたら替えましょう。

・硬貨をカラダに付けている時は、指輪やネックレス等の貴金属類は外してください。

・お釣りなどでピカピカの10円玉が手に入ったら、使わずに取っておきましょう。
 
 
★ 解説
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人の体内では常に生体内電気が発生しています(神経の伝達など)。
 
胃に何らかの障害がある場合は、胃の生体内電気の流れが滞っている状態だと考えられ、東洋医学の奇経療法のひとつ「内関−公孫」を使い、滞りを解消しようというのが11円療法です。
 
単純な考え方として胃を通る電線の端と端が内関と公孫で、内関にアルミニウム(電気をよく通す、送電線の99%がアルミニウム)、公孫に銅(電池の+極の基本、電気の伝導率がよく電線に使われる)を貼り、生体内電気の流れを良くするのです。
 
身近にあるアルミと銅を使った生活防衛術だと考えてください。
 
ちなみに一般的な電池は銅と亜鉛と希硫酸を使って電気を発生させます。胃が分泌する胃液は希硫酸に似た成分だと言われているので、胃のストレスを⑩①円で解消するのです。
 
 
引用──『内関・公孫図 経穴概論』医道の日本社 社団法人 東洋療法学校協会編
 
参考文献──『生体電気信号とは何か』杉晴夫著 BLUE BACKS